おもしろプロダクション

おもしろき こともなき世を おもしろく

人間の本性が露見されるとき

f:id:unlucky-monkey:20160912092717j:plain

このまえの日曜日、いつものように夕暮れどきに近所を散歩していたら、突然お尻のあたりに衝撃が走った。

「痛ッ!」

思わず大声をあげて振り返ると、少年野球のユニフォームを着た小学生たちの乗った自転車の1台に勢いよくぶつかられていた。

「何すんねん!」と怒る僕。

「すみません」と小声で言いながら急いでその場を離れる少年。

遠ざかる少年たちをサングラス越しに睨みつける僕。

しばらくして痛みが治まると同時に僕の怒りもしぼんでいき、あとにはなんとも言えない苦い思いが残った。

「オレ、器小さいな……」

 

少年の乗った自転車にぶつかられたとき、僕は上り坂を歩いていた。ということは、自転車はそれほどスピードが出ていなかったことになる。なるほど、たしかに冷静になって振り返ってみると、衝撃はそれほど強くなかったし、ぶっちゃけあんまり痛くなかった。自転車と接触したお尻にも太ももの裏にも、擦り傷もアザもない。

それなのについカッとなってしまい、少年相手に大声を上げるオトナ気ない僕。

人間の本性って、こういうときに出るんですね。

サングラスを外して見上げた夕日は、いつもよりまぶしかった。